他の医療機器と比較したMCGの特徴には、まず無侵襲(患者様の体に傷をつけないこと)かつ高精度という点が挙げられます。例えば通常の心電図は、MCGと同様患者様は寝ているだけで検査が完了します。しかし虚血性心疾患の検知率は高くなく、疾患を見逃す可能性が高いと言われています。
(そもそも、虚血性心疾患には自覚症状がなく、突然に胸痛に襲われるいわゆる「急性心筋梗塞」が存在します。)
また、バイクなどをこぐことにより患者様の体に負荷をかけて心電を図る負荷心電図では、患者様の心拍数が高まることによる貧血や失神並びに疾患の悪化や、そもそも関節痛などにより負荷がかけられないなどの影響があります。
一方、高精度の検査であるCTやシンチグラフィーでは、被曝という問題があります。更に、造影剤を使った冠動脈造影検査では、注射による造影剤の注入、並びに手首や足の血管からカテーテルを通すといった侵襲を伴う必要があります。
このように心臓に関連する各種検査には、それらが検知する病態、侵襲、更には検知率が異なるものです。そのような検査の中、MCGには心筋細胞の活動状況を無侵襲で高い検知率で検査するという特徴があります。
通常の検査は70%以上の血管が詰まった状態から検知するのに対して、MCGでは一枝で40%程度の血管が詰まった状態から検知が可能になります。
これにより、早い段階からの心臓病の疑いを発見することが可能となります。