Q.周波数解析というと、加算平均心電図を思い出します。加算平均心電図との違いは何でしょうか?

A.加算平均心電図は、心室性頻拍(VT)などの不整脈の予知を目的として、炎症や心筋梗塞等で傷ついた心筋における遅延した微小電位(心室遅延電位:Late potential)などを200回以上記録し、心電図を大きく描く技術です。これに対しMCGは、心筋の炎症や障害などの影響による心筋の活動電位の変化の特徴を、6つの周波数式で166個とらえ、約40,000例のデータベース内の診断モデルと比較することにより、虚血性心疾患の重篤度を解析する技術です。解析の目的、使用する周波数式、インデックスの数、症例との比較など、加算平均心電図は、MCGとは全く異なる技術であると考えられます。

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