2017年7月6日に開催された第26回日本心血管インターベンション治療学会学術集会(CVIT、会場:京都)において、ミャンマーのThan Htay医師よりMCGの有用性に関する研究が発表されました。
ミャンマーでは、感染症以外では心疾患が最も高い死因である一方、カテーテル治療できる施設や医師が少なく、適切な治療を開始するための精度の高い診断の重要性が高く、今回MCGを用いた研究が実施されました。
研究では、20名(MCG score ≥ 4 )の被験者がCAGの実施とその結果の比較のために選ばれ、冠動脈狭窄75%以上(75%~100%)が一刻も早く適切な治療を開始する必要がある重篤な冠動脈疾患と定義されました。
結果、MCGスコアは陰性群では4.9、陽性群では6.5であり(P<0.001)、MCGカットオフ6では、感度80.0%、特異度90.0%、PPV88.9%、NPV81.8%、正診率85.0%でした。
研究では、MCGは高い感度と特異度を示し、急性心筋梗塞発症前の適切な治療のための早期検知に利用することができると結論付けられました。
日本語要約は以下をご参照ください。
日本心血管インターベンション治療学会2017発表要約(日本語)